1995年、ゴスペルシンガーにヴォイストレーニングを受け、数々のライブバンドで活躍していたTAKE、バックバンドやスタジオワークのかたわら、自らゴスペルグループを主催していたKO-ICHIRO、ドラマーとしての活動の他、CM音楽やラジオジングル、楽曲提供をしていたKO-HEYの3人により、大阪にて結成。その直後制作したデモテープをきっかけに、現マネージャーと出会い、'96年ソニーレコード(現SME Records)と契約。'97年2月、シングル“No Make de On The Bed”にてデビュー。
コンテンポラリーなR&BをベースにSOUL、FUNK、GOSPELなどに影響をうけた彼等のヴォーカリゼーションとサウンドは、日本語の歌詞でありながら、いわゆる「R&B風ポップス」とは明らかに一線を画している。確かにそのブラック・ミュージック・スタイルのスキルのクオリティーは、前例がないほど高いといえるが、彼等が伝えようとしているのはスタイルではなく、自分達の体と魂を突き動かし、感動と癒しをもたらした「音楽=うた」の持つ“パワー”である。それは、いわば骨肉化したものであり、例えば、近年のトニ・トニ・トニやエリック・ベネイ、ラサーン・パターソン、マックスウェルなどにも通じる、自分が聴いて育った音楽への、自分なりの「愛情表現」だと言えるだろう。国も人種も言葉も違っても同じ「マインド」を持ち会わせているのである。 また、彼等の母体となったグループ“Mood 4 Luv”は、ダンサーやラッパーも加えた、ダンスフロアーを活動のベースにしたライブユニットであり、「観せて、聴かせて、踊らせる」こと、簡単にいえば、「気持ちええやん」を基本にしていた。もちろんその信条は“SKOOP”となった現在も受け継がれており、彼等のライブパフォーマンスは非常に高い評価を得ている。 彼等の音楽を聴いたある人物が、それを「パフューム・ミュージック=香水のように人肌のぬくもりを得て香り立ち、香りと共に思い出までもが蘇るようなSEXYな音楽」と表現した。人々の腰を直撃し、その心に寄り添い、震わせ、癒す音楽「パフューム・ミュージック」。そしてカテゴリーを超えて、新たなるスタンダードとなる可能性を秘めたグループ「SKOOP」。
そこに、彼等が連れてきた「未来」が見える。