どんな機材が必要なの?
5)オールインワン

●全てが1台に集約!

世の中の技術の発達に伴って、精密機械類はよりコンパクトでより高機能になってきました。

20年前は人の大きさくらいもありながら、やっと単音が出せた程度の電子楽器も、今では手のひらに乗るほど小さくなり、そしてその何倍もの機能を持つに至りました。

もちろんみな低価格になり、多くの人達にとってこれらの電子楽器は現在身近なものになっています。

そしてシンセサイザー、リズムマシン、シーケンサーが一体になったオールインワンタイプの機材は非常にポピュラーな存在で、各社いろいろなタイプのものを出してきています。

これらは、これから音楽を作り始めるという初心者にはもちろん、プロのミュージシャンにも気軽に扱える作曲ツール、または持ち運びが便利な部分を生かしたライブ用音源として、本当に多くの人々に使われています。

さらに明らかにテクノを意識して作られたものも増えてきました。


Roland MC-505


ローランドはMC-303の発表で、いち早くテクノ向けオールインワンシンセを世に打ち出しまし、それ以降もダンスミュージックをサポートする「GROOVE GEAR」シリーズを連発しています。
そしてMC-303の後継機種であり上位機種に当たるMC-505は、現在のオールインワンシンセのスタンダードを築いたと言っていいかもしれません。


YAMAHA RM1x

一方ヤマハは、これにRM1xという新商品で対抗しています。
もともとヤマハは、プロ仕様のシーケンサーQY700などで、オールインワンの強い実績がありました。しかしQY700がシーケンサーであることに重点を置いていたのに対し、RM1xではそれにリアルタイムの操作性を加えて、ダイナミックに音色の変化をつけられたり、フレーズの組み替えがワイルドにできたりと、「作曲+リミックス」という点がウリとなっています。


KORG ELECTRIBE

コルグのELECTRIBEは、これらと少し違った性格を持っています。というかこれはオールインワンではありません。
「ELECTRIBE A」がシンセサイザー用、「ELECTRIBE R」がリズム用と、敢えて1台にまとめず、2台に分けたのです。
それぞれを分けることによって、各パートを直接操作でき、結果的に操作性が良くなったのでした。
さらに共に小型なので、2台あわせても上記の2機種とさほど大きさが変わりません。また価格の方も、2台分の価格で上記の2機種1台分よりも安いのです。
もちろんそれだけでなく、オリジナルな機能も満載されていて、今最も注目されている機種でもあります。

Roland MC-505
YAMAHA RM1x
KORG ELECTRIBE A/R
さて来月は、ここで紹介した3機種を例にして、実際の曲作りに挑戦します!
どうぞお楽しみに!
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