「かわいそうなぞう」は、終戦間近の昭和20年、空襲をうける東京で、市民の安全のために動物たちを殺さざるを得なかった
上野動物園の飼育係を描いた、実話に基づく物語。戦後すぐに放送ジャーナリズムの世界に進んだ秋山ちえ子は、
戦争を鮮明に記憶している世代として、恒久平和の願いをこめて、この作品を朗読。
絶版状態だった同書は、平成20年現在累計220万部を超えるベストセラーとなり、
全国の学校や図書館を中心に読まれ続け、アニメ化やTVドラマ化もされています。
CD化に際しては、朗読を今まで放送された音源とは別に、新たにスタジオレコーディングいたしました。
また、テレビ番組「大改造!!劇的ビフォーアフター」や、映画「いま、会いにゆきます」で知られる松谷卓の音楽を
朗読の前後に使用、ひとつの作品として仕上げています。一方、長年親しまれてきたラジオサイズの朗読のみも収録。
さらに、Dykes土屋朋子による英語翻訳版を、この企画に賛同したシンディ・ローパーによる朗読で収録しています。
※「かわいそうなぞう」は、今年も8月15日の“終戦の日”に、
TBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」の生放送の中で、秋山ちえ子さんにより朗読される予定です。
TBSラジオ オフィシャルサイト
【秋山ちえ子】 1917年生まれ、91歳。東京女高師(現・お茶の水女子大)卒。国立東京聾唖学校の教官を経て結婚、退職。’48年よりNHKラジオ放送をはじめ電波と活字の仕事を続ける。戦後7年間放送したNHKラジオ婦人番組「私の見たこと聞いたこと」で’54年第2回エッセイストクラブ賞、’91年にはTBSラジオ放送「秋山ちえ子の談話室」で第39回菊池寛賞を受けた。この放送は’57年から’02年10月4日の放送終了まで45年間、12512回にわたり放送され、その後3年間の期間限定で始めた「日曜談話室」に受け継がれた。番組の終了に伴い、放送の第一線から退くも、毎年8月15日の終戦記念日に行ってきた「かわいそうなぞう」の朗読は、「大沢悠里のゆうゆうワイド」の生放送に出演、ライフワークとしていまなお続けられている。 |
© 2008 Epic Records Japan Inc. All rights reserved.