「グレン・グールド90/40」シリーズ発売完結記念
グレン・グールドを語る
グレン・グールドの生誕90 周年、没後40 年を記念して、数多くの商品企画を発売してきた『グレン・グールド90/40』シリーズ。本シリーズの最後のリリースとなる『バッハ全集(SA-CD ハイブリッド・エディション)』の発売を記念して、タワーレコード渋谷店にてトークイベントの開催が決定しました!音楽評論家の宮澤淳一さんをお招きし、グレン・グールドの演奏を聴きながら、今回の一連の発売企画の内容や制作の裏話、『グールド著作集』の新訳や、グールドをめぐる最新状況まで、余すことなくお届けします。観覧フリーのイベントですので是非店頭に足をお運びください!
■場所:タワーレコード渋谷店7F イベントスペース
■開催日時:2023 年3 月26 日( 日)
■開催時間:15:00(1時間程度を予定)
■出演:宮澤淳一(音楽評論家・青山学院大学教授)
聞き手:古澤隆介(ソニー・ミュージックレーベルズ)
■トークイベント入場方法:観覧フリーです。7F イベントスペースへ直接お越し下さい。
※イベントの観覧はフリーですが、規定の人数を超えた場合、入場規制を
かける場合がございます。
■トークイベントのテーマ
◎今回の発売企画の聴き所〜『バッハ全集(SA-CD ハイブリッド・エディション)』を中心に
◎グールド録音の裏側が開示された『ゴールドベルク変奏曲1981 〜未発表レコーディング・セッション・全テイク』
◎グールドの初録音ホールマーク・セッション
◎新しい日本語訳となった「グレン・グールド・ファンタジー」「コンサート・ドロップアウト」
◎R・シュトラウスの《イノック・アーデン》と音源分離技術
◎英語版と日本語版が揃ったR・シュトラウスの《イノック・アーデン》
◎トロントでのグールドの遺品調査でわかったこと
◎今年出版予定の宮澤氏による『グレン・グールド著作集』待望の新訳(みすず書房)・・・・などを予定
■ご来場の方に特製ポストカードプレゼント(3月23日追記)
絵柄は下記になります。
■イベント当日限定!グールド関連商品ご購入者の方にプレゼント
タワーレコード渋谷店にてイベント当日に2022 年9 月〜 2023 年3 月発売のグレン・グールド国内盤(LP、映像商品含む) をご購入いただいたお客様に、先着で『グレン・グールド90/40』B2 告知ポスターをプレゼントいたします。(非売品)
2022年12月21日にリリースを予定しておりましたグレン・グールドの 『バッハ全集(SACDハイブリッド・エディション)』 ですが、制作上の都合により、発売日を2023年2月15日(水)に変更させて頂いておりましたが、再度2023年3月22日(水)に延期させていただくくこととなりました。商品を楽しみにお待ち頂いておりますお客様、並びに関係者の皆様に多大なるご迷惑をお掛けいたしますこと、心よりお詫び申し上げますとともに、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
なお発売の内容に関しては下記をご参照ください。
=============
2023年3月22日発売予定
この度、2022年12月21日(水)発売 グレン・グールド『バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻』(SICC-30652〜30653)におきまして、外装帯の税抜価格に誤りがあることが判明いたしました。
皆様にご迷惑をおかけいたしますこと、深くお詫び申し上げます。
誤表記内容及び対応について以下にご案内いたしますので、ご確認くださいますようお願いいたします。
<対象商品>
2022年12月21日(水)発売 グレン・グールド『バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻』
品番:SICC-30652〜30653
<誤表記の内容>
誤)税抜価格 ¥2,400
正)税抜価格 ¥2,200
外装帯の税抜価格に誤りがございます。なお税込価格は正しい価格表記となっています。
交換をご希望されるお客様には、以下の方法にて対応させていただきますので、ご一読くださいますようお願いいたします。
グレン・グールド生誕90周年・没後40年を記念し数々のプロダクトのリリースが続く中、
今度は各配信サイトにてハイレゾプライスオフキャンペーンの開催が決定しました!
オーディオ評論家の山之内正様をセレクターに迎え、グレン・グールドの作品を3年代にわけてセレクション。
1/9までの期間限定で、25作品もの高音質タイトルがお得にダウンロードいただけます!
この機会をお見逃しなく!
詳細・購入はこちらから(〜2023/1/9までの期間限定)
https://bio.to/po_22ggJI
グレン・グールドの映像作品リリースを記念して、
タワーレコードの対象店舗で貴重な資料展示やパネル抽選プレゼントを実施いたします!
是非、期間中に各店へ足をお運びください!
1. こんなに低い?グールドのピアノ椅子の高さを再現!
グールドが使用していたとされるピアノ椅子の高さを再現した椅子を展示。
ピアノ弾きからすると、驚くほど低い椅子をご覧ください。
■期間:2022年10月25日(火)〜 2022年11月21日(月)
※実施期間は前後する可能性がございます。
■対象店舗:タワーレコード渋谷店
※設置場所・放映内容・放映期間は、予告なく変更・終了する場合もございます。
2. グレン・グールドの書き込み入り楽譜(レプリカ)・レア資料展示
グールド本人の書き込みが入った楽譜(レプリカ)と、過去のレコ芸など、貴重な資料を展示。
■展示内容
【タワー渋谷店】
@ グールドの書き込み入り楽譜レプリカ(A3サイズ×5点)
A 米国盤オリジナルLP
B 本プロジェクトのキービジュアルに使用しているアーティスト写真のカメラマン手焼きオリジナル
【タワー新宿店】
@ グールドの書き込み入り楽譜レプリカ(A3サイズ×5点)
A 米国盤オリジナルLP
B ゴールドベルク1981年発売のレコード芸術広告
■期間
タワーレコード渋谷店:2022年10月25日(火)〜 2022年11月21日(月)
タワーレコード新宿店:2022年10月25日(火)〜 2022年11月7日(月)
※実施期間は前後する可能性がございます。
■対象店舗:タワーレコード渋谷店・タワーレコード新宿店
※設置場所・放映内容・放映期間は、予告なく変更・終了する場合もございます。
3. パネル展&パネル抽選プレゼント
期間中、アーティスト写真のパネルを展示いたします。
また、タワーレコード新宿店にて下記対象商品を購入の方を対象に、抽選で5名様にパネルをプレゼント。
■対象商品
@グレン・グールド・プレイズ・バッハ〜ブリューノ・モンサンジョン監督三部作 [3BD BOX](SIXC-61)
Aグレン・グールド・プレイズ・バッハ 『バッハでピアノを弾く理由』(SIXC-64)
Bグレン・グールド・プレイズ・バッハ 『フーガの技法をめぐって』(SIXC-65)
Cグレン・グールド・プレイズ・バッハ 『ゴールドベルク変奏曲』(SIXC-66)
■期間:
2022年10月25日(火)〜 2022年11月7日(月)
※実施期間は前後する可能性がございます。
■対象店舗:タワーレコード新宿店
※タワーレコード渋谷店で抽選プレゼントはありませんが、パネル展示を2023年3月6日まで行います。
※パネル展示内容は、両店舗同一のものとなります。
※設置場所・放映内容・放映期間は、予告なく変更・終了する場合もございます。
■注意事項:当選プレゼントのパネルは、ランダムとなります。
■プレゼント用パネルの絵柄は下記になります。
20世紀で最も個性的で、ジャンルを超えて愛されている唯一無二のピアニスト、グレン・グールド。
2022年のグレン・グールド生誕90年、没後40年を記念して、ソニークラシカルとのコラボレーションによるグレン・グールド・グッズをタワーレコード・オリジナル商品として10月19日(水)に発売することが決定いたしました。
使用している写真は、コロンビア・レコードの録音エンジニアでもあったフレッド・プラウト、コロンビア・レコードの専属カメラマンだったドン・ハンスタインによるものです。
■Tシャツ
A:1965年 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオでのシェーンベルク:歌曲集 録音のセッション写真
B:1963年3月 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオでのバッハ:パルティータ第4番 録音のセッション写真
C:現行の「バッハ:イタリア協奏曲」のアルバム・ジャケットや、2022年生誕90年/没後40年記念リリースのメイン・アーティスト写真としても使用
■トートバック、マグカップ
現行の「バッハ:イタリア協奏曲」のアルバム・ジャケットや、2022年生誕90年/没後40年記念リリースのメイン・アーティスト写真としても使用
■アクリル・コースター
・1958年録音セッション時に撮影され、大の電話好きだったグレン・グールドの別な一面が垣間見える写真
・1957年 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオでのバーンスタインとの協奏曲 録音のセッション写真
・1963年 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオでのバッハ:パルティータ第4番 録音のセッション写真
・2022年は81年録音の「ゴールドベルク変奏曲」発売40年を記念して最も有名なアルバムのフォト・セッション写真
■発売日:10/19(水)
■取扱い店舗:渋谷店、名古屋パルコ店、新宿店、梅田NU茶屋町店、タワーレコード オンライン
■タワーレコード オンライン コラボグッズページ
https://tower.jp/article/feature_item/2022/10/12/4001
革新的な解釈による演奏により今もなお多くの人々を魅了し続けているピアニストのグレン・グールド。今年生誕90年と没後40年を迎えた彼の命日である10月4日にカナダ大使館で行われた「グレン・グールド・トリビュート」では、グールドに所縁のある演奏家による演奏とトーク、最新AIシステムによる自動演奏の披露が行われた。
まずはヴァイオリニストの宮本笑里によるステージ。彼女はショート・ムービー『アンジュール』のために、坂本龍一プロデュースで、グレン・グールドの録音と時を超えたコラボレーションを行った縁がある。今回はその時と同じくバッハ=グノーの「アヴェ・マリア」が演奏され、多彩なニュアンスで奏でられるグールドのバッハにのせて、宮本があたたかい音色で旋律を紡ぐ。透明感のあるグールドのタッチと宮本の音色の融合は特別な体験を届けてくれた。
メディアの開く音楽の未来を信じて、コンサート活動を放棄し、録音に専念したカナダの天才ピアニスト、グレン・グールド(1932年9月25日−1982年10月4日)。彼が50歳でこの世を去ってから40年が過ぎたが、残された数々の録音の評価はますます高まりつつある。特に日本での人気は根強く、わが国ではグールドの正規録音の全作品がCD化され、著作集や伝記から彼を題材にした小説や戯曲まで、関連書が数十冊以上にわたり出版されている。また各種の映像番組や伝記映画も好評を博し、一部のマニアだけに愛されてきたグールドが一般の音楽ファンにも親しまれるようになってきた。
2022年は、グールドの生誕90周年にして没後40年のメモリアル・イヤーでもあり、彼の残した録音も誕生月である9月からソニー・ミュージックからさまざまな形でのリリースが始まっている。本日、その第3弾の内容が発表された。
12月21日に完全生産限定盤として発売されるのが「バッハ全集(ハイブリッド・エディション)」。1955年の記念碑的なコロンビアからのデビュー盤となった《ゴールドベルク変奏曲》から、1981年の同じ《ゴールドベルク変奏曲》の再録音まで、グールドの録音活動の中心に置かれていたバッハ作品を集大成したボックスで、1974年に初めて日本で「グレン・グールド/バッハの世界」としてLP13枚組で発売されて以来定番となった「バッハ全集」の最新版となる。グールドのバッハ録音をSA-CDハイブリッド盤で収録し、ボーナスディスクとして、CD2枚分のグールドへのインタビュー2編とドイツ語によるバッハについての語りも加えた豪華版。構造の明晰さ、複雑なポリフォニーを提示する鮮やかさ、沈潜する歌など、楽器や時代を超越したバッハ解釈が刻み込まれている。
過去にLP、CDで発売されたさまざまなグールドのバッハ全集のジャケット
12月21日から2月22日にかけては、「ベスト・クラシック100極」シリーズ以外のグールドのアルバム全60タイトルを2015年のリマスター盤BSCD2音匠盤でリリースする「グレン・グールドの芸術」の後半30タイトルが発売される。1971年に完成したバッハの「平均律クラヴィーア曲集第2巻」に始まり、それまで録音のなかったバード、ギボンズ、ヘンデル、グリーグ、シベリウス、ヒンデミットらの作品集など、録音面でのグールドの全盛期となった1970年代の名盤が並ぶ。また1980年のCBSデビュー25周年を記念しての「シルヴァー・ジュビリー・アルバム」、グールドの生前に発売された唯一のコンピ盤「リトル・バッハ・ブック」、グールド初のデジタル録音となったハイドンのソナタ集、亡くなる1か月前に録音されたR.シュトラウスのピアノ・ソナタなど1980年代の最晩年の名盤が含まれている。
このシリーズと並行して、「ゴールドベルク変奏曲 アナログ・コレクション」の後半3タイトルも発売が続く。1981年のデジタル録音と1955年盤の疑似ステレオ盤が復活し、21世紀のテクノロジーを駆使した自動ピアノで再現された1955年盤の「再創造」盤が世界初LP化されるのが注目されよう。
これらは熱心なグールド・ファンにも、そしてまだあまりグールドの面白さに触れたことのない人にも楽しめる貴重なシリーズであり、グールドの音楽的世界の多様性とその素晴らしさを再発見させてくれる内容となっている。記念イヤーにグールドの芸術に触れるための、絶好の手掛かりといえるだろう。
12.21 RELEASE
バッハ全集(ハイブリッド・エディション)
■品番 26枚組 24ハイブイッドディスク+2CD SICC-10404〜29
■定価:¥42,900(税込み)
■完全生産限定盤・日本独自企画盤
グレン・グールドの芸術 シリーズ(全60タイトル)
(2022年9月21日〜 2023年2月22日)毎月10タイトル発売
「ベスト・クラシック100極」シリーズ以外のグールドのアルバム全60タイトルを2015年のリマスター盤BSCD2音匠盤でリリース。米コロンビア盤のオリジナル・アナログ盤のジャケットのデザイン、収録曲、ライナー・ノーツを極力踏襲し、演奏者とレコード会社が最初に意図したものを知っていただき、当時のグールドの音楽受容を回顧できるような形で企画されている。また、オリジナル発売日順での編成となり、グールド年代記(クロニクル)としてもご鑑賞いただける。
2022年12月21日発売 10タイトル
31 バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻 SICC 30652〜3
32 バード&ギボンズ:作品集 SICC 30654
33 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番、第10番、第12番、第13番 SICC 30655
34 シェーンベルク:ピアノ伴奏による歌曲全集 SICC 30656〜7
35 ヘンデル:チェンバロ組曲第1番〜第4番 SICC 30658
36 グリーグ:ピアノ・ソナタ/ビゼー:夜想曲ニ長調、半音階的変奏曲 SICC 30659
37 バッハ:フランス組曲第1番〜第4番 SICC 30660
38 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第11番「トルコ行進曲付き」、第15番、第16番 SICC 30661
39 ヒンデミット:3つのピアノ・ソナタ SICC 30661
40 ワーグナー/グールド編:ピアノ・トランスクリプションズ SICC 30663
2023年1月25日発売 10タイトル
41 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第16番〜第18番 SICC 30664
42 バッハ:フランス組曲第5番&第6番、フランス風序曲 SICC 30665
43 バッハ:チェロ・ソナタ第1番〜第3番 SICC 30666
44 ベートーヴェン:バガテル集作品33&作品126 SICC 30667
45 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第14番、第17番、第18番、幻想曲K.475 SICC 30668
46 ヒンデミット:金管とピアノのためのソナタ全集 SICC 30669〜70
47 バッハ:6つのヴァイオリン・ソナタ集 SICC 30670〜1
48 バッハ:イギリス組曲(全曲) SICC 30673〜4
49 シベリウス:3つのソナチネ、キュリッキ SICC 30675
50 ヒンデミット:歌曲集「マリアの生涯」(全曲)[1922/23年版] SICC 30676
2023年2月22日回発売 10タイトル
51 バッハ:トッカータ 第1集 SICC 30677
52 バッハ:トッカータ 第2集 SICC 30678
53 バッハ:プレリュード、フゲッタ&フーガ集 SICC 30679
54 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第1番〜第3番、第15番「田園」 SICC 30680〜1
55 リトル・バッハ・ブック SICC 30682
56 シルヴァー・ジュビリー・アルバム SICC 30683〜4
57 ハイドン:最後の6つのピアノ・ソナタ SICC 30685〜6
58 ブラームス:4つのバラード&2つのラプソディ SICC 30687
59 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第12番「葬送」&第13番 SICC 30688
60 R.シュトラウス:ピアノ・ソナタ&5つのピアノ小品 SICC 30689
ゴールドベルク変奏曲 アナログ・コレクション(全6タイトル)※完全生産限定盤
12月21日発売
バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年デジタル録音)
■品番 1アナログLP:SIJP-1069
■定価:¥4,950(税込み)
1月25日発売
バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1955年録音/疑似ステレオ盤)
■品番 1アナログLP:SIJP-1066
■定価:¥4,400(税込み)
2月21日発売
バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1955年録音の再創造/ ZENPH RE-PERFORMANCE)
■品番 1アナログLP:SIJP-1070
■定価:¥4,400(税込み)
■世界初LP化
?グレン・グールド特設ページ 詳細はこちら
イベント「グレン・グールド・トリビュート」
名称:グレン・グールド・トリビュート 生誕90年、没後40年を迎えて
日時:2022年10月4日? 午後7時から午後8時30分
視聴方法:カナダ大使館YouTubeチャンネル「カナダと日本」(http://bit.ly/3AFdpoD)
※イベントは無料でご覧いただけます。
ゲスト:宮本笑里(ヴァイオリニスト)、熊本マリ(ピアニスト)、
ヤマハ株式会社 前澤 陽(AIピアノシステム開発者・“Dear Glenn”開発担当)、
青山学院大学 宮澤淳一(教授、グールド研究者)
言語:日本語、英語(逐次通訳あり)
主催:カナダ大使館
協力:株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ、ヤマハ株式会社
<関連情報>
?“Dear Glenn” についてはこちら
NHK Eテレ「クラシックTV」
10月6日(木)午後9時〜、グレン・グールド特集が放送されます。是非ご覧ください!
?番組詳細はこちら
グレン・グールド生誕90周年・没後40年特別企画
(2022年9月〜2023年2月)
メディアの開く音楽の未来を信じて、コンサート活動を放棄し、録音に専念したカナダの天才ピアニスト、グレン・グールド(1932年9月25日−1982年10月4日)。彼が50歳でこの世を去ってから40年が過ぎたが、残された数々の録音の評価はますます高まりつつある。特に日本での人気は根強く、わが国ではグールドの正規録音の全作品がCD化され、著作集や伝記から彼を題材にした小説や戯曲まで、関連書が数十冊以上にわたり出版されている。また各種の映像番組や伝記映画も好評を博し、一般の音楽ファンにも親しまれるようになってきた。
2022年は、グールドの生誕90周年にして没後40年のメモリアル・イヤーでもあり、彼の偉業を讃えるトリビュート・イベントが、命日の10月4日にカナダ大使館のオスカー・ピーターソン シアターで開催されることが本日発表された。なお、このイベントは世界に向けて無料生配信される。
ゲストには、ヴァイオリニストの宮本笑里、ピアニストの熊本マリ、そしてグールド研究者の宮澤淳一の各氏を迎えた演奏や講演、ヤマハの“Dear Glenn”プロジェクトで開発されたグールドの演奏を学習したAIによるピアノの自動演奏も披露される予定で、さまざまな角度からグールドの革新性や先見性を実感できるイベントになりそうだ。
Photo:Akinori Ito
メディアの開く音楽の未来を信じて、コンサート活動を放棄し、録音に専念したカナダの天才ピアニスト、グレン・グールド(1932年9月25日−1982年10月4日)。彼が50歳でこの世を去ってから40年が過ぎたが、残された数々の録音の評価はますます高まりつつある。特に日本での人気は根強く、わが国ではグールドの正規録音の全作品がCD化され、著作集や伝記から彼を題材にした小説や戯曲まで、関連書が数十冊以上にわたり出版されている。また各種の映像番組や伝記映画も好評を博し、一部のマニアだけに愛されてきたグールドが一般の音楽ファンにも親しまれるようになってきた。
2022年は、グールドの生誕90周年にして没後40年のメモリアル・イヤーでもあり、彼の残した録音もソニー・ミュージックからさまざまな形でのリリースが計画されている。本日、その第2弾の内容が発表された。
まず、9月21日には、グレン・グールドをこよなく愛する坂本龍一が2008年と2009年に独自の鑑識眼で選んだグールド・ベスト盤「グレン・グールド 坂本龍一セレクション」を4CDにコンパイルした完全盤がリリースされる。ボーナス・トラックとして、坂本プロデュースのもとグレン・グールドの音源にヴァイオリニスト宮本笑里が時空を超えてコラボした「バッハ〜グノー:アヴェ・マリア」を追加収録。グールド入門者はもちろん、グールド・ファンにも新たな発見を促す、グールド・ベストの決定盤の登場である。
Photo by zakkubalan ©2022 Kab Inc.
グレン・グールド生誕90周年・没後40年特別企画
(2022年9月〜2023年2月)
メディアの開く音楽の未来を信じて、コンサート活動を放棄し、録音に専念したカナダの天才ピアニスト、グレン・グールド(1932年9月25日−1982年10月4日)。彼が50歳でこの世を去ってから40年が過ぎたが、残された数々の録音の評価はますます高まりつつある。特に日本での人気は根強く、わが国ではグールドの正規録音の全作品がCD化され、著作集や伝記から彼を題材にした小説や戯曲まで、関連書が数十冊以上にわたり出版されている。また各種の映像番組や伝記映画も好評を博し、一部のマニアだけに愛されてきたグールドが一般の音楽ファンにも親しまれるようになってきた。
2022年は、グールドの生誕90周年にして、没後40年のメモリアル・イヤーでもあり、彼の残した録音もソニーミュージックからさまざまな形でのリリースが計画されており、本日、その内容の第1弾が発表された。
グールド・ファン待望の未発表蔵出し音源としては、「バッハ:ゴールドベルク変奏曲1981未発表レコーディング・セッション・全テイク」が9月30日、全世界同時発売される。これは、グラミー賞2部門を受賞した名盤として知られるグールド2度目の「バッハ:ゴールドベルク変奏曲」の発売40年を記念するもので、これまで未発表だったレコーディング・セッションの全テイクをオリジナルアルバムとともにCD11枚に収めたハードカバー・ブック仕様のボックスセットである。
また、日本独自企画としては、9月から11月にかけて、出世作であるバッハのゴールドベルク変奏曲のアナログ盤3タイトル、米コロンビア盤の発売日順に編成した「グレン・グールドの芸術」シリーズの前半30タイトル、日本初発売の秘蔵音源3タイトルが発売される。12月以降も、晩年の映像作品のブルーレイ化も含め、数多くのCD・BD・LPが発売されていく予定である。
これらは熱心なコア・ファンにも、そしてまだあまりグールドに触れたことのない人にも楽しめる貴重なシリーズであり、グールドの音楽的世界の多様性とその素晴らしさを再発見させてくれる内容となっている。記念イヤーにグールドの芸術に触れるための、絶好の手掛かりといえるだろう。
■バッハ:ゴールドベルク変奏曲1981未発表レコーディング・セッション・全テイク
未発表のレコーディング・セッションの全テイクをCD10枚に収め、グラミー賞2部門受賞のアルバムを加えたハードカバー・ブック仕様のボックスセット。
今から40年前の1982年9月2日――マイケル・ジャクソンの「スリラー」がヒットし、スティーヴン・スピルバーグの「E.T.」が封切られたのと同じ年のことだ――、グレン・グールドの2度目の「ゴールドベルク変奏曲」の録音が発売された。この時、26年前にグールドが世に出したこのバッハの傑作の最初の録音で開始された、彼の録音活動という円環がその環を閉じたのである。
グールドの最初の「ゴールドベルク」は、22歳の鬼才ピアニストが、勢いに満ちた快速テンポで描き上げた解釈であった。一方、この2度目の「ゴールドベルク」では、経験を積んだ円熟のアーティストとなったグールドが、ゆっくりとしたテンポで、細部の表情を豊かに描き上げた解釈であった。2度目の「ゴールドベルク」が発売されてからわずか5週間後、このカナダ生まれのピアニストは突然この世を去った―――そしてその後には、その年のグラミー賞で2部門*を受賞したこの名盤が残された。そしてこれは今でも世界中で最も多く聴かれているアルバムであり続けている。
*「ベスト・クラシカル・アルバム」部門と「ベスト・インストルメンタル・ソロイスト・パフォーマンス(オーケストラ抜き)」部門
グールドの生誕90年であり、亡くなってから―――つまり2度目の「ゴールドベルク」が発売されてから―――40年が経った今年、ソニークラシカルから『グレ・グールド/バッハ:ゴールドベルク変奏曲1981〜コンプリート未発表レコーディング・セッション』がリリースされる。このセットは、今や古典となったこの録音がどのように創造されていったかを詳細に解き明かすものである。
CD11枚から構成されるこのセットには、グラミー賞2部門で受賞したアルバムそのもののほかに、1981年の録音セッションで記録されたすべてが含まれている。これらは1/4インチ・スピードのオリジナル・アナログ・マスターテープから24ビット/96kHzテクノロジーを使ってリマスターされた。ここには、すべての演奏テイクのほか、グールドとプロデューサーが交わす会話も記録されており、その内容はLPサイズのパッケージを兼ねるハードカバー・オールカラー、216ページの解説書に、作品全曲の楽譜とともに記載されている。
この解説書には、セッションがどのように進められたかについてのさまざまなドキュメント―――録音や発売にまつわるさまざまな書類の画像やプロデューサーの一人で作曲家として著名なアメリカ人のリチャード・アインホーンの回想記を含む解説―――が掲載されている。
グールドは、自らに名声をもたらした「ゴールドベルク」の最初の録音に否定的で、それゆえに2度目の録音でははっきりとわかるほどゆっくりした、スケールの大きな解釈を採用した。この点についてプロデューサーとしてセッションのディレクションの一部を担ったアインホーンは、こう回想している:「グールドのゴールドベルク』についての作品解釈は、1955年の1回目の録音から大きく変化していた。私見では、グールドは、各変奏の関連性を、緻密に計算されたテンポ配分を行うことで、実に明解に描き出した。それぞれの変奏のテンポは、続く変奏のテンポと密接に関連付けられているのである。こうすることによって、グールドは、アリアとすべての変奏とを音楽的に関連付けられたさまざまなテンポでまとめ上げることができたのだ。」
1981年4月と5月に、その多くの場合深夜まで時間を費やして、グールドとサミュエル・H・カーターに率いられたCBSマスターワークスの録音チームは、並行してグールドのバッハ・シリーズを映像収録していたフランス人の映像監督、ブリューノ・モンサンジョンとともに、「ゴールドベルク」全曲をテープに収めていった。
グールドの2度目の「ゴールドベルク」のセッションは、ニューヨークの有名なコロンビアの30丁目スタジオ―――マイルス・デイビス、フランク・シナトラ、レナード・バーンスタインらの名盤が数多く制作された伝説的な場所―――での最後のものだった。
グールドのファンならば、このセットは伝説的な「ゴールドベルク」解釈がどのように生み出されたかを克明に記録したドキュメントとしての底知れぬ価値に魅了されることだろう。そしてこのセットをもとにさらに研究を深めていけば、20世紀最大の音楽家の一人の仕事ぶりを理解する一助となるに違いない。
2022年9月30日発売予定 完全生産限定・予約受付中
品番:19439977422
価格:オープン価格(輸入盤)*
*ソニーミュージック出荷分には、グールド研究の第一人者宮澤淳一氏による解説、英文ライナーノーツの日本語訳などを掲載したスペシャル・ブックレット(B5サイズ予定/ページ数未定)が添付される。
【収録内容】
バッハ:ゴールドベルク変奏曲 BWV 988
[セッションでの対話に登場する人物]
グレン・グールド(ピアニスト)
サミュエル・H・カーター(CBSマスターワークス・プロデューサー)
リチャード・アインホーン(CBSマスターワークス・ディレクター)
ブリューノ・モンサンジョン(映像監督)ほか
[録音]1981年4月22日〜25日、5月12日〜16日、19日、29日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
CD 1: 1981年4月22日&23日: アリア、第1〜4, 6, 7, 9, 10変奏
CD 2: 1981年4月23日: 第11〜15変奏
CD 3: 1981年4月24日 & 25日: 第16〜18, 8, 3, 1, 2, 4変奏
CD 4: 1981年4月25日: 第6, 7, 9, 10, 12変奏
CD 5: 1981年4月25日: 第13, 14, 16, 17, 8変奏
CD 6: 1981年5月12日: 第19, 21〜25変奏
CD 7: 1981年5月13日: 第25〜30変奏
CD 8: 1981年5月14日&15日:アリア・ダ・カーポ、第20, 5, 26, 27, 29, 24, 30変奏, アリア
CD 9: 1981年5月16日: アリア、アリア・ダ・カーポ、第25, 20変奏
CD 10: 1981年5月16日&19日: 第25, 5, 24, 10, 14, 25, 8変奏
CD 11: バッハ:ゴールドベルク変奏曲 BWV 988(全曲/最終編集版)[アナログ・マスター編集版/DSDマスタリング(2002年)]
■グールド秘蔵音源シリーズ(3タイトル) ※日本盤初発売
2022年9月21日発売
定価:各¥2,860(税込) BSCD2/MONO
グールド秘蔵ライヴ〜バッハ、ベートーヴェン、シェーンベルク:ピアノ協奏曲集
品番:SICC-30611
バッハ:ゴールドベルク変奏曲&4つの前奏曲とフーガ(1952年&1954年CBC放送録音)
品番:SICC-30612
若き日のグレン・グールド 1947〜53年レコーディング
品番:SICC-30613
■グレン・グールドの芸術 シリーズ(全60タイトル)
(2022年9月21日〜 2023年2月22日)毎月10タイトル発売
「ベスト・クラシック100極」シリーズ以外のグールドのアルバム全60タイトルを2015年のリマスター盤BSCD2音匠盤でリリースいたします。今回は、米コロンビア盤のオリジナル・アナログ盤のジャケットのデザイン、収録曲、ライナー・ノーツを極力踏襲し、演奏者とレコード会社が最初に意図したものを知っていただき、当時のグールドの音楽受容を回顧できるような形で企画されました。また、オリジナル発売日順での編成となり、グールド年代記(クロニクル)としてもご鑑賞いただけます。
定価:各¥1,650(税込)(1CD)¥2,420(税込)(2CD/13「R.シュトラウス:イノック・アーデン」)
2022年9月21日発売
1 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番〜第32番 SICC-30621
2 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番/バッハ:ピアノ協奏曲第1番 SICC-30622
3 バッハ:パルティータ第5番&第6番、平均律クラヴィーア曲集第2巻〜2つのフーガ
SICC-30623
4 ハイドン:ピアノ・ソナタ第59番/モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番、幻想曲とフーガ
SICC-30624
5 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番/バッハ:ピアノ協奏曲第5番 SICC-30625
6 ベルク:ピアノ・ソナタ/シェーンベルク:3つのピアノ曲/クルシェネク:ピアノ・ソナタ第3番
SICC-30626
7 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 SICC-30627
8 バッハ:イタリア協奏曲、パルティータ第1番&第2番 SICC-30628
9 グールド:弦楽四重奏曲 作品1 SICC-30629
10 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 SICC-30630
2022年10月26日発売
11 バッハ:フーガの技法より(コントラプンクトゥス第1番〜第9番) SICC-30631
12 モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番、シェーンベルク:ピアノ協奏曲 SICC-30632
13 R.シュトラウス:イノック・アーデン SICC-30633
14 バッハ:パルティータ第3番&第4番、トッカータ ト短調 SICC-30634
15 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第5番〜第7番 SICC-30635
16 バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻 SICC-30636
17 シェーンベルク:ソロ・ピアノ作品全集 SICC-30637
18 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」 SICC-30638
19 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」・第9番・第10番 SICC-30639
20 バッハ:ピアノ協奏曲第3番・第5番・第7番 SICC-30640
2022年11月23日発売
21 20世紀カナダの音楽 SICC-30641
22 モーツァルト:ピアノ・ソナタ集 第1巻(第1番〜第5番) SICC-30642
23 バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1955年録音/疑似ステレオ盤) SICC-30643
24 ベートーヴェン/リスト編:交響曲第5番「運命」 SICC-30644
25 スクリャービン:ピアノ・ソナタ第3番/プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番 SICC-30645
26 モーツァルト:ピアノ・ソナタ集 第2巻(第6番・第7番・第9番) SICC-30646
27 バッハ:ピアノ協奏曲第2番&第4番 SICC-30647
28 シューマン:ピアノ四重奏曲&ピアノ五重奏曲 SICC-30648
29 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」・第14番「月光」・第23番「熱情」 SICC-30649
30 ベートーヴェン:変奏曲集 SICC-30650
12月以降の発売分30タイトルは後日発表予定。
■ゴールドベルク変奏曲 アナログ・コレクション ※完全生産限定盤
2022年9月28日発売
バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1955年録音/モノラル盤)
品番:SIJP-1065 定価:¥4,950(税込)
2022年10月26日発売
バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1954年CBC放送録音)
品番:SIJP-1067 定価:¥4,400(税込)
2022年11月23日発売
バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1959年ザルツブルク・リサイタル)
品番:SIJP-1068 定価:¥4,400(税込)
12月以降の発売分3タイトルは後日発表予定。
[グレン・グールド生誕85年記念リリース/グレン・グールド・エステイト全面協力]
グレン・グールド
ゴールドベルク変奏曲
コンプリート・レコーディング・セッションズ1955
[CD7枚組+LP1枚]
完全生産限定盤
88843014882
Glenn Gould: The Goldberg Variations
The Complete Unreleased Recording Sessions
■初回生産限定盤 ■7CD+1LP予定
■仕様予定(変更の可能性もあります)
・280ページのLPサイズのオールカラー・ハードカヴァー別冊解説書
・CD7枚は別冊解説書の表2および表3に設けられたポケットに収納
・DISC1〜5はオープン・リールのハブデザインのレーベル使用
・DISC6、DISC7は発売当時のコロンビアおよびCBSのレーベル・デザインを使用
・DISC7はアメリカ盤初出LPジャケット・デザインを採用した紙ジャケットに封入
・LPは同じくアメリカ盤初出LPジャケット・デザインを採用したゲートフォールド・ジャケットに封入
・90cm x 60cmのグレン・グールド・ポスター(撮影:ダン・ワイナー)
・以上を厚紙製収納用スリップケースに封入 サイズ: 横 31cm x 縦 31 cm x 高さ 6.5 cm
・重量5キロ
・収録時間6時間52分
グールド伝説はいかにして誕生したのかーーー門外不出の55年6月ゴールドベルク・セッションの全テイクを含む、ピアノ演奏と録音の歴史を変えた4日間の完全ドキュメント。
■20世紀クラシック録音史上最も成功を収めたグールドのデビュー盤「ゴールドベルク」
20世紀に隆盛を極めたレコード産業は数々の伝説的なアーティストを生み出してきました。1956年1月に発売されたグレン・グールドの最初のゴールドベルク変奏曲は、史上最も成功を収めたクラシック音楽のアルバムであり、録音史のアイコン的存在でもあります。グールドの生誕85年を記念し、グールド・エステイトの全面協力を得て発売されるこの『グレン・グールド/ゴールドベルク変奏曲 コンプリート・レコーディング・セッションズ1955』は、当時22歳だったグールドにとって米コロンビア・レーベルへのデビューとなったこの伝説的な録音が生み出された、1955年6月10日〜16日の間の4日間にニューヨークのコロンビア30丁目スタジオで行なわれた録音セッションの全てを世界で初めて一つのパッケージに収めたボックス・セットです。この伝説的なセッションの模様の一部はこれまで2002年発売の『A State of Wonder Glenn Gould The Complete Goldberg Variations』(トータルで12分32秒分のアウトテイク)、2005年発売の『グレン・グールド 1955年のゴールドベルク変奏曲 伝説の誕生』(トータルで7分12秒分)でCD化されてきましたが、その全貌が公開されるのは今回が初めてです。
■伝説的なアルバムが生み出されていく過程を追体験
CD1〜CD5には4日間に収録されたセッションの全テイクが、テイク間のグールドとプロデューサーであるスコットとのやり取りも含めて、各変奏ごとに収録され、1955年6月10日(金)の朝に響いたアリアの最初の音から、ダ・カーポ・アリアの最後の音が消えた6月16日(木)の夜11時ごろまでのその伝説の4日間に、30丁目スタジオで起きたことの一部始終を、グールドやプロデューサーのハワード・スコット、エンジニアのフレッド・プラウトのすぐそばで見聞しているかのような体験に導いてくれます。CD6は1981年の「ゴールドベルク変奏曲」再録音の発売に際してCBSが企画した販促用のインタビューで、「ゴールドベルク変奏曲」の新・旧録音とともに3枚組のLPとして1984年に発売されたもの。CD7は55年録音の最終編集版の最新DSDリマスター(2015年発売の『グレン・グールド・リマスタード ザ・コンプリート・アルバム・コレクション』に際してリマスターされたもの)です。LPは、CD7と同じ2015年のDSDリマスターを使ってチェコのGZメディアでプレスされた180グラム重量盤LPとなります。
■280ページの別冊解説書は、これまでに類を見ない、貴重な資料のオンパレード
280ページ、オールカラーの別冊解説書には、この伝説的なセッションをめぐるグールド研究者のエッセイ、オリジナル・プロデューサーへのインタビューのほか、当時のコロンビア・レコードが保管していたさまざまな記録書類や関連資料の現物をスキャンした写真を掲載し、どのようにグールドのデビュー盤が作り上げられていったかについて、まるで歴史的遺産を扱うかのような緻密なドキュメンテーションがなされています。グールドプロデューサーとの対話は全て英文でスクリプト化され(独/仏訳付き)、該当するテイクの演奏箇所を赤インクで示した全曲の楽譜とともに、セッションの進行をつぶさに辿っていくことが出来ます。またグールドが「ゴールドベルク変奏曲」を録音した同じ日に、30丁目スタジオで誰が何を録音したか、収録はどういう順序で行なわれたか、表紙に使われた30枚の写真(セッション初日に写真家ダン・ワイナーによって撮影)がどのように撮影され、どの写真が選ばれて配置されたか、LPのカッティングはどのように行なわれたか、録音に使われた30丁目スタジオ(外観/内部写真も掲載)やプロデューサーのスコット、エンジニアのプラウトについての情報など、当時のレコード制作のプロセスを生々しく追体験できるような詳細な情報が網羅されています。
グールドのデビュー盤誕生の現場を追体験
2000年3月、ニューヨークのソニー・クラシカル本社を訪れたとき、「グレン・グールドの録音のアウトテイクは発売しないのか?」と私は担当者に尋ねた。
「確かにアウトテイクの録音テープは倉庫に眠っている。しかし、それを選ぶには、倉庫からの搬出費が発生するし、スタジオでは、必ずエンジニアを雇って再生機器を操作してもらわなくてはならない。コストがかかりすぎるから、事実上無理だ」――というのがそのときの答えだった。
それなのに、今回の企画はどうだ。1955年6月にニューヨークの「30丁目スタジオ」で行われた、グールドのデビュー盤《ゴールドベルク変奏曲》のセッションのすべてのテイクをリリースするというのだ。
これまでにも『ステイト・オヴ・ワンダー』(2002年)や『伝説の誕生』(2005年)といった記念アルバムで、リマスタリングされたデビュー盤《ゴールドベルク変奏曲》と、録音風景の一部が(つまりアウトテイクが)公表されていたが、今回は、アリアと30の変奏すべての複数テイクや、インサート・テイク、リメイク・テイクが5枚のCDに収められており、グールドの録音に最初から最後まで立ち会っているような気分にさせてくれるだろう。そして「ファイナル・エディット」である完成盤は、CDとLP(180gヴァイナル)の両方が用意されている。また、1981年収録の有名な「ティム・ペイジとの対話」も改めて聴ける。あわせてCD7枚、LP1枚がこのボックスの音源だ。どれだけコストをかけてでも「すべて」を世に出す価値があると考えた関係者の熱意が伝わってくる。
加えて素晴らしいのは、カラーで約280ページにもおよぶ、大判の解説書である。おなじみのミヒャエル・シュテーゲマンやケヴィン・バザーナの解説に加え、この《ゴールドベルク》のオリジナル・プロデューサー、ハワード・スコットのインタヴュー(再録)、今回の企画のプロデューサー、ローベルト・ルスによるアウトテイクに関する詳細なレポートも収録されている。楽譜も掲載され、アウトテイクの演奏部分の照合ができるなど、親切な作りだ。そして、やはり写真が魅力的だ。グールドの未発表のポートレイトやスタジオの風景も多数掲載されているし、録音・編集時の作業用書類もカラーで複写されている。ジャケットや盤面ラベル(複数ある!)の写真等を含め、すべての画像に時代の空気が漂っており、LPを愛聴したグールド・ファンにとっても、CD世代やポストディスク世代のグールド・ファンにとっても、興味の尽きないアイテムとなろう。
1956年1月に北米で、同年11月に日本で発売されたグールドのデビュー盤《ゴールドベルク変奏曲》は、今なお、みずみずしく、いとおしい。今回の『ゴールドベルク変奏曲 コンプリート・レコーディング・セッションズ1955』を通して、その誕生の現場を追体験してみてほしい。
宮澤淳一
■別冊解説書の掲載内容(記述は英語/ドイツ語/フランス語)
@デボラ・イシュロン「7つ道具」(1956年デビュー盤のプレス・リリース)
Aミヒャエル・シュテーゲマン「ゴールドベルク変奏曲」【新規】★
Bケヴィン・バザーナ「グレン・グールド伝説の誕生」【新規】★
Cミヒャエル・シュテーゲマン「プロデューサーは語る〜プロデューサー、ハワード・H・スコットへのインタビュー」(2005年発売の『グレン・グールド 1955年ゴールドベルク変奏曲 伝説の誕生』の解説書所収)
Dローベルト・ルス「今回の発売に当たって」【新規】★
ECD1〜5のトラックリストと語りの全スクリプト
Gゴールドベルク変奏曲の全楽譜(演奏箇所の表示入り)
Hグレン・グールド「ゴールドベルク変奏曲」(1956年発売の初出LP所収のグールド自身による曲目解説)
Iコロンビア30丁目スタジオ、ハワード・H・スコット(プロデューサー)、フレッド・プラウト(エンジニア)について
J45枚に及ぶ録音セッション時の未発表写真、アナログ・マスターテープ(スコッチ社製)の外箱とリールの写真
Kソニー・クラシカル・アーカイヴに保管されている「ゴールドベルク変奏曲」にまつわるさまざまな当時の記録書類や関連資料(現物をスキャンした写真で掲載)
・アーティスト・コントラクト・カード
・グールドの専属契約書(最終頁、グールドと当時のコロンビア社長ゴッダード・リーバーソンの署名入り)
・30丁目スタジオの録音スケジュール表(6月6日〜16日までの連日のスタジオ使用状況を記したリスト)
・米国音楽家協会録音報告書
・録音セッションの全テイクシート(エンジニアが録音セッションでのテイクを記録したもの)
・編集/マスタリング指示書
・レーベルコピー
・LPカッティング指示書(LP製造の際のカッティングの履歴を記したカード) など
★については、ソニー・ミュージックレーベルズより出荷される商品に特典として付与される<日本語スペシャル・ブックレット>に、宮澤淳一氏による新規解説とともに、日本語訳が掲載される予定です。
■収録予定曲
バッハ:ゴールドベルク変奏曲BWV988
CD 1
アリア テイク1–6 第1変奏
テイク1–3; リメイク・テイク1–13
第2変奏 テイク1–13
第3変奏 テイク1–3
第4変奏 テイク1–10
第5変奏 テイク1–9
CD 2
第6変奏 テイク1–16
第7変奏 テイク1–5; リメイク・テイク1–10
第8変奏 テイク1–3
第9変奏 テイク1–10
第10変奏 テイク1/2
第11変奏 テイク1–8
CD 3
第12変奏 テイク1–18?
第13変奏 テイク1–5?
第14変奏 テイク1/2?
第15変奏 テイク1–6?
第16変奏 テイク1/2; インサート1、テイク1–3?
第17変奏 テイク1–4; インサート1、テイク1–5
CD 4
第18変奏 テイク1–11?
第19変奏 テイク1–5?
第20変奏 テイク1–4?
第21変奏 テイク1–6; インサート1 テイク1/2?
第22変奏 テイク1–4; インサート1?
第23変奏 テイク1–11; リメイク・テイク1–3?
第24変奏 テイク1–12; インサート1 テイク1–4
CD 5
第25変奏 テイク1/2?
第26変奏 テイク1–3; インサート1 テイク1?
第27変奏 テイク1–4?
第28変奏 テイク1–4?
第29変奏 テイク1?
第30変奏 テイク1–3? アリア リメイク・テイク1–12
CD 6
「ゴールドベルク変奏曲」について〜グレン・グールドとティム・ペイジとの対話
CD 7
ゴールドベルク変奏曲BWV988(最終編集版)
LP
ゴールドベルク変奏曲BWV988(最終編集版)[180グラム重量盤LP]
グレン・グールド(ピアノ)
グレン・グールドおよびハワード・H・スコット(CD1〜5のセッション中の対話)
グレン・グールドおよびティム・ペイジ(CD6、語り)
[録音]1955年6月10日、14日〜16日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ(CD1〜5、7、LP)、1982年8月22日、トロント(CD6)
[オリジナル・プロデューサー]ハワード・H・スコット(1955年セッション、CD7、LP)
[リマスタリング・エンジニア]CD1〜5[24bit/96kHzリマスター] マルティン・キストナー、マティアス・エッブ(ベルリンb-sharpスタジオ) CD7[DSDリマスター] アンドレアス・K・マイヤー
[LPプレス]チェコGZメディア
グレン・グールド全作品CD81枚組BOX、ハイレゾ音源収録のピアノ型USBなど発売!
Posted by Sony Music Japan International on 2015年9月11日
平素弊社音楽ソフトをご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。
2014年1月15日に発売致しました「究極のグレン・グールド・オリジナル・サウンド・SA-CDハイブリッド・シリーズ モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集」に関しまして、価格表示に誤りがありました。お買い求めいただきましたお客様にはご迷惑をおかけいたしまして誠に申し訳ございません。
・表記場所:ラベル(帯)の表下部
・誤表記内容
【誤】定価¥8,400+税
↓
【正】定価¥8,000+税
バーコードなどには価格の誤りはありませんが、万一、誤った定価にてお買い求めされたお客様がいらっしゃいましたら、誠にお手数ですが、ご購入店に領収書を添えてお申し出くださいますようお願いいたします。
<今後の出荷予定>
2月6日(木)を予定しております。
商品をご購入いただきましたお客様で、正しい価格表示のラベルをご希望の方には、弊社よりお送りいたします。
【お申込み方法】
下記サポートページよりメールフォーマットに<グールド価格違いラベル希望>とお書き添えのうえ、お客様のお名前、郵便番号、ご住所、CDのご購入日・ご購入販売店(地域)をお知らせください。正しい価格表示のラベルをお送りいたします。
なお、発送までに1週間〜10日程、お時間をいただく場合がございますことご了承ください。
サポートページ https://www.sonymusic.co.jp/cic/
*受付締切日:2014年7月末日
※良品のご交換については、国内のみの発送とさせていただきます。
以上、皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、何卒、よろしくお願いいたします。
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