ナヨなヤツらだなあ、なんて見くびっているときっとそのサウンドのインパクトにぶっとばされるでしょう。このいかにもオタクに見えなくもないインテリジェントな5人組の正体は、2009年もっともブレイクが期待されるマサチューセッツ州ケンブリッジ拠点の新人パッション・ピット。2008年9月に米インディ・レーベルfrenchkissより、6曲入りEP『Chunk of Change』をリリース。これは、もともと中心人物のマイケル・アンジェラコスが当時のガールフレンドのためにバレンタイン・デーのプレゼントとして書き上げた作品(結局別れることになっちゃったみたい)ですが、そのエピソードと共に素晴らしい内容が高く評価され、インディ盤EPにして米MTVで特集が組まれるほどの話題となりました。特にリード・トラック『Sleepyhead』は米iTunes Storeにて発表初週だけで15万以上ダウンロードされたり、欧米や日本やオーストラリアなどでインターネット〜ブロガーやクラブを中心に大ブレイク中。
もともと、弱冠22歳のアンジェラコスひとりのユニットだったパッション・ピットは、Ninja TuneよりShuttle名義でアングラ・ヒップホップ〜ブレイクビーツ作品をリリースしているネイト・ドンモイヤーをもうひとりの音の要とし、ダウンテンポ〜インディ・フォーク作品をMySpace上で発表しているイアン・ハルトクイスト、ハルトクイストとはバークレー音楽大学のクラスメートで、アンジェラコスの幼馴染みとルームメートの関係にあったアヤド・アリ・アダミー、そしてニュージャージー出身のジェフ・アプルゼッシを加え、目下5人編成のバンドとして活動しています。ライヴ・バンドとしての活動当初はBlack Kids, Yelle, Death Cab For Cutie, Girl Talkらとツアー経験もアリ。