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'60〜'70年代、ラテン・ロックで一世を風靡したサンタナ。メキシコ人ギタリスト、カルロス・サンタナを中心とした、サンフランシスコ出身のバンドだ。'69年、アルバム『サンタナ』でデビュー。アルバム・チャート5位、2年以上チャート内にとどまり、200万枚以上のセールスという成功を収めた。そのきっかけとも言えるのがアルバム発売月(8月)に出演した、あのウッドストック・ロック・フェスティヴァルだろう。彼らの熱演は、大喝采で迎えられた。翌年のセカンド『アブラクサス』は、チャート1位、400万枚以上の売り上げという、さらに大きな成功を記録。ここからは代表曲のひとつ「ブラック・マジック・ウーマン」のヒットも生まれている。'71年の『サンタナ・』も大ヒット。その後はバンドとしてのサンタナ名義のものと、カルロス・サンタナ個人名義のアルバムが混在するようになり、宗教色が強く、ジャズの影響を受けた、精神性の高いものも多くなってくる。そんな中、例外的なのは'76年のバンド名義の『アミーゴ』。黒っぽくてファンキーでわかりやすいサウンド、そしてサンタナの代名詞的名作「哀愁のヨーロッパ」収録もあり、『・』以来の大ヒット作となった。その後もどちらかというと趣味性の強い作品作りをしてきたサンタナだったが、'99年の『スーパーナチュラル』から、ゲストによるヴォーカルを前面に押し出した、ポップかつラテン・フィーリングあふれる作品作りで、グラミー総なめ。再度そのキャリアの頂点に立っている。05年最新作『オール・ザット・アイ・アム』を発売。 |