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BOOM BOOM SATTELITES in LIQUID ROOM




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PARTY REPORT


11/1にリリースされたばかりのミニ・アルバムEP「Joyride」の各界での評判、『メロディ・メイカー誌』での"1997年のベスト・バンド"評、初のUKライブの大成功..................と、まさに時代の波にノっているブンブンサテライツ!
当然のことながら、オーディエンスの期待も最高潮に達した中、11/21(金)、新宿リキッドルームでのライブは行われた。

ビッグスターであるファット・ボーイ・スリムとの共演という檜舞台にもかかわらず、あたかも凱旋帰国ライブであるかのように熱狂的にオーディエンスに迎えられていたブンブンサテライツ。
40分ほどのステージの間中ずっと盛り上がりっぱなしの大歓声、オーディエンスの熱いバイブレーション。激しいアクションを交えながらも安定したクオリティの高い演奏テクニック。もはやスターの風格さえ感じさせられたステージだった。

どうやら、この日本においても大ブレイクの火ぶたが切られたことは間違いない...........!!!






DJ HIRATAオープニングDJを務めたシンイチロウ・ヒラタは、代官山でのレギュラー・パーティ『カゲロウ』のオーガナイズ兼DJ、そして恵比寿の『MILK』や青山の『蜂』等、数多くのパーティで廻してきているビッグ・ビート界の実力派。

ハードながらもダンサブルなブレイクビーツをプレイし、早い時間から元気のいいオーディエンスを湧かせていた。
これからますますブレイクするであろう日本のビッグ・ビート界を担う要チェックのDJだろう。


一時半を回った頃ヒラタのDJが終わり、観客がステージにつめかけていく。
遂にブンブンサテライツの登場だ!

BOOM BOOM SATTELITES うねるベースが特徴的な『DUB ME CRAZY ver.2』のイントロが始まると、フロアから割れんばかりの大歓声が沸き起こった。ブンブンの登場を待ちわびていたファンがこんなにも大勢いたことに驚かされる。

長いじらすようなイントロのベースに、キレのいいリズムのフィルが入って演奏が始まった途端、フロアーは大ブレイク!ロックのライブのように、飛び跳ねながらガンガンに踊るオーディエンスをさらに沸き立てるように、川島(ギター/ボーカル)がステージ上をところ狭しと駆け回る。

二曲目は、かれらの初めての海外リリース(R&S)第一弾シングルの『4 A MOMENT OF SILENCE』。
続く『DIG THE NEW BREED』はライブ用の曲で、今のところあえてリリースする予定はないそうだ。まさにライブ・ナンバーらしい動きのある曲で、終盤には中野(プログラミング)もベースを抱えて激しく弾きまくる!
4曲目できれいな上音の入ったダウンビートで聴かせる未発表曲から、ラストは発売されたばかりのミニ・アルバムのタイトル曲『Joyride』でシメ。
落としどころでメリハリをつけながらも、疾走していくスピードとグルーヴ感が印象的だった。

生楽器とヴォーカル、打ち込み音の心地よい融合を見事に聴かせてくれたベスト・パォーマンス! ライブ・バンドの良さを改めて教えてもらった気がする。

DJ NORMAN COOK 突如、スキンヘッドの男がブースで満面の笑顔を浮かべ、オーディエンスに向かって天真爛漫に手を振りあげているのを発見。
ファット・ボーイ・スリムこと、ノーマン・クックだ!

前半は、ビッグ・ビートを中心に割とキャッチー目からコアなネタものでオーディエンスを引っぱっていく。後半はヒップホップ、そしてハードフロアの初期の名作『アクペリエンス』からハウスものまでBPMも選曲もより幅広いネタを披露し、オーディエンスの意表をつくグルーヴ感を作り出していた。その様子はまるで手品師のよう。

プレイ中ず〜っと心から楽しそうに、愛とリスペクトいっぱいの笑顔で踊りながら、ブレイクビート、テクノ、ハウスからオーブ、ヒップホップまで縦横無尽にクロスビートさせる選曲はまさにノーマンのオリジナル・スタイルといった感じ。ハッピーな空気がフロア中に満ちていた。

ダンス・ミュージックの黎明期においては『ビーツ・インターナショナル』としての活動、そして現在はビッグ・ビートの代名詞的なレーベル、『Skint』を率いるファット・ボーイ・スリムことノーマン・クック。

常に音楽という分野において新しいエッジを切り開き時代の先陣を行く彼のバイタリティーを思う存分に堪能できたプレイだった。






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