順調にシングル・ヒットが続いた後に発表された、革新的な試みの数々に挑戦しているデビュー作。
1967年作品。ロックに革命をもたらしたジミ・ヘンドリックスの、記念すべきデビュー・アルバム。彼は'42年、米ワシントン州シアトル生まれ。高校を中退して陸軍パラシュート部隊に入ったが、骨折により除隊。その後、音楽活動を始める。'66年、マネージメントを買って出たアニマルズのベーシスト、チャス・チャンドラーの勧めでイギリスに渡り、エクスペリエンスを結成。同年暮れに、シングル「ヘイ・ジョー」でデビューを飾った。'67年3月にはセカンド・シングル「紫のけむり」を発表、人気はうなぎ登りに。そんな中、満を持してリリースされたのが本作だ。オリジナル盤に収録されたのは、1 〜11 。ヘヴィーなサウンドにサイケデリックなテイスト、みなぎるワイルドさにきらめく美しさ、そして圧倒的なギター・プレイと、本作がロックの歴史に刻み込んだ衝撃の大きさは計り知れない。当時、シングルA/B面として発表された12 〜17 を追加収録した完全盤!
01. フォクシー・レディ 02. マニック・デプレッション 03. レッド・ハウス 04. キャン・ユー・シー・ミー 05. ラヴ・オア・コンフュージョン 06. 今日を生きられない 07. メイ・ディス・ビー・ラヴ 08. ファイア 09. サード・ストーン・フロム・ザ・サン |
10. リメンバー 11. アー・ユー・エクスペリエンスト? 12. ヘイ・ジョー 13. ストーン・フリー 14. 紫のけむり 15. 51stアニヴァーサリー 16. 風の中のメアリー 17. ハイウェイ・チャイル |
インサイド・ルック <ボブ・スミートンが撮り下ろしたドキュメンタリーで、エディ、ノエル、チャスらのインタビューを収録>
01.紫のけむり 02.メイ・ディス・ビー・ラヴ |
03.風の中のメアリー 04.アー・ユー・エクスペリエンスト? |
● 最新リマスター
● デジパック
● 完全生産限定盤
● カラーブックレット
● 解説・歌詞・対訳付
サイケなジャケットに包まれ、ジミのアイディアが至る所に散りばめられた話題作。
1967年作品。デビュー作『アー・ユー・エクスペリエンスト?』でロック・シーンに衝撃を与え、ギターに火をつけ破壊するというモンタレー・ポップ・フェスティヴァルでの驚愕のパフォーマンスで、母国アメリカの聴衆も虜にしたジミ・ヘンドリックス。本作は、同じ年に早くも発表されたセカンド・アルバムだ。溢れんばかりの勢いを前面に押し出した前作に比べてインパクトでは劣るかもしれないが、彼の才能の幅広さと奥深さをより感じさせてくれる点ではこちらが上。代表曲のひとつである「リトル・ウィング」は、幻想的で、ロマンティックで、かつブルージー。「もしも もしも」では自分の生き方を強く宣言し、「フローティング」ではファンクとロックの融合を実現。また、敬愛するボブ・ディランの影響が窺える楽曲も……と、聴きどころはあまりにも多い。「このアルバムが一番好き」と言うファンが多いのもうなずける傑作だ。
01. 放送局EXP 02. 空より高く 03. スパニッシュ・キャッスル・マジック 04. 明日まで待って 05. エイント・ノー・テリング 06. リトル・ウィング 07. もしも もしも |
08. フローティング 09. 砂のお城 10. シーズ・ソー・ファイン 11. 雨を望めば 12. 可愛い恋人 13. ボールド・アズ・ラヴ |
インサイド・ルック <ボブ・スミートンが撮り下ろしたドキュメンタリーで、エディ、ノエル、ミッチらのインタビューを収録>
01.ボールド・アズ・ラヴ 02.リトル・ウィング 03.スパニッシュ・キャッスル・マジック |
04.砂のお城 05.もしも もしも |
● 最新リマスター
● デジパック
● 完全生産限定盤
● カラーブックレット
● 解説・歌詞・対訳付
エクスペリエンス以外のメンバーも交えて制作され、幅広い音楽性をスタジオで活かしきった最高傑作。
1968年作品。ジミ・ヘンドリックスの最高傑作であり、ロック史上に永遠に残る名盤。彼が全米チャートでNO.1を獲得した唯一のアルバムでもある。ロック、ブルース、サイケデリック、ファンク、ジャズ、ソウルなど様々な音楽性を取り入れ、融合させ、それらの間をシームレスに行き来する中から生み出された新たな音楽世界は、彼の偉大なる到達点を示すものだ。全体的な統一感には欠けるが、混沌とした中からヘンドリックスの巨大な才能と魅力が立ち昇って来る。また、ギター・プレイも本作で絶頂期を迎えた。デイヴ・メイスン、スティーヴ・ウィンウッド、ジャック・キャサディ、アル・クーパー、のちにバンド・オブ・ジプシーズを組むことになるバディ・マイルスなど、多くのゲストを迎えているのも特徴だ。3 、9 、16 は彼の代表曲。また、カヴァーではアール・キングの7 も素晴らしいが、なんと言ってもボブ・ディランの15 は、全ロック・ファン必聴の傑作だ。
01. 恋の神々 02. エレクトリック・レディランド 03. クロスタウン・トラフィック 04. ヴードゥー・チャイル 05. リトル・ミス・ストレンジ 06. 長く暑い夏の夜 07. カム・オン(レット・ザ・グッド・タイムス・ロール) 08. ジプシー・アイズ |
09. 真夜中のランプ 10. 雨の日に夢去りぬ 11. 1983 12. 月夜の潮路 13. 静かな雨、静かな夢 14. 焼け落ちた家 15. ウォッチタワー 16. ヴードゥー・チャイルド(スライト・リターン) |
インサイド・ルック <ボブ・スミートンが撮り下ろしたドキュメンタリーで、エディ、ノエル、ミッチらのインタビューを収録>
01. クロスタウン・トラフィック 02. ジプシー・アイズ |
03. ヴードゥー・チャイル 04. 1983 |
● 最新リマスター
● デジパック
● 完全生産限定盤
● カラーブックレット
● 解説・歌詞・対訳付
亡くなるまでジミが追求していたものとは・・・ソウル色豊かな“幻のラスト・アルバム”。
1997年作品。ジミ・ヘンドリックスが生前、ニュー・アルバムのためにレコーディングしていた音源を基に編まれたのが本作だ。収録曲のいくつかは、以前にも不完全な形で発表されたことがあったが、このアルバムによってやっと決定版となった。制作を手がけたのは、ヘンドリックスの右腕として活躍したエンジニア、エディ・クレイマー。現代のテクノロジーを駆使して、当時のヘンドリックスの意向を最大限に活かした形でこの作品を作り上げた。これはもう、ロック史上に残る偉業と言って差し支えないだろう。内容的には、1. 2. 3. 6. 7. 10. 12. 14. 15. と、見事なばかりのファンク・ロック・ナンバーが並んでいる。亡くなるまで彼が追求していたのがこの方向性だということの表れだろう。そして、その間に配された珠玉のバラード、4 や8 も光る。特に4 は、代表曲「リトル・ウィング」と同時期に書かれ、長く温められていたもので、この上ない哀しさと美しさを放っている。
01. 自由 02. イザベラ 03. ナイト・バード・フライング 04. 天使 05. 鏡の部屋 06. ドリー・ダガー 07. イージー・ライダー 08. 流浪 09. ビギニングス |
10. ステッピング・ストーン 11. 僕の友達 12. 直進 13. ヘイ・ベイビー(ニュー・ライジング・サン) 14. アース・ブルース 15. アストロ・マン 16. 嵐の中に 17. ベリー・バトゥン・ウィンドウ |
インサイド・ルック <ボブ・スミートンが撮り下ろしたドキュメンタリーで、エディ、ビリー、ミッチらのインタビューを収録>
01.天使 02.ドリー・ダガー |
03.ナイト・バード・フライング 04.自由 |
● 最新リマスター
● デジパック
● 完全生産限定盤
● カラーブックレット
● 解説・歌詞・対訳付
ファンキーなグルーヴが心地良い、フィルモア・イーストで'69年から'70年にかけて行われた初のライヴ作品。
1970年作品。'69年にエクスペリエンスは解散。ヘンドリックスは、軍隊時代の友人だったビリー・コックス(b)、『エレクトリック・レディランド』でも共演したバディ・マイルス(ds/vo)と共に、バンド・オブ・ジプシーズを結成した。彼らは、'69〜'70年の大晦日から新年にかけて、ニューヨークのフィルモア・イーストに出演。本作は、そのときの模様を収めたライヴ・アルバムだ。バンド・オブ・ジプシーズはこのあとスタジオ・アルバムを発表することなく空中分解したため、これが唯一のリリース作。また、ヘンドリックスが生前に発表した最後の作品ともなった。メンバー全員が黒人のこのバンドは、エクスペリエンスよりもソウル、ファンク色が強いのが特徴。『エレクトリック・レディランド』以降、ヘンドリックスが目指していた方向性が垣間見られる。空間を自由に飛翔するギター・プレイはもちろん、マイルスのソウルフルなヴォーカルも聴きどころだ。
01. フー・ノウズ 02. マシン・ガン 03. チェンジズ |
04. ソウル・パワー 05. 恋のメッセージ 06. リヴ・トゥゲザー |
● 最新リマスター
● デジパック
● 完全生産限定盤
● カラーブックレット
● 解説・歌詞・対訳付
ヒット曲、代表曲、話題曲をコンパクトにまとめ、ジミのエッセンスを凝縮したベスト・アルバム。
1998年作品。ジミ・ヘンドリックスの栄光の軌跡を1枚にまとめたベスト・アルバム。1〜4. 6. 8. 11 は最初期のナンバー。ロックの衝動とそこから生じる衝撃を保ちつつ、キャッチーでコンパクトな作品作りがなされているのが見事だ。5 は、のちにボブ・ディランが逆カヴァーしたほどの出来映え。7 は最近、TVCMでも使われた硬質なロック・ナンバー。9 はエリック・クラプトンやスティングなどのカヴァーでもお馴染みの名バラード。10 は自分の生き方を堂々と宣言した重要なナンバー。12. 13 ではサイケな浮遊感と力強さを両立させた。14 は初期のブルース・ナンバー。現行『アー・ユー・エクスペリエンスト?』収録のものとヴァージョンが違うので要注意。ヘヴィーな15 もロック史に残る名演。16. 17. 19 は晩年のファンク・ロック期のすごさを今に伝える。18 は死の予兆を感じさせる哀しく美しい曲。20 はウッドストック・フェスでの演奏。ギターで60年代アメリカを描き出した。
01. 紫のけむり 02. ファイア 03. 風の中のメアリー 04. ヘイ・ジョー 05. ウォッチタワー 06. ストーン・フリー 07. クロスタウン・トラフィック 08. マニック・デプレッション 09. リトル・ウィング 10. もしも もしも |
11. フォクシー・レディ 12. ボールド・アズ・ラヴ 13. 砂のお城 14. レッド・ハウス 15. ヴードゥー・チャイルド(スライト・リターン) 16. 自由 17. ナイト・バード・フライング 18. 天使 19. ドリー・ダガー 20. 星条旗よ永遠なれ |
● 最新リマスター
● カラーブックレット
● 解説・歌詞・対訳付
当時はアルバム未収録でもあったシングルとして発売されたものを中心に編集したベスト・アルバム。
1968年作品。生前にリリースされた唯一のベスト・アルバム。内容的にはシングル・コレクションという色合いも強く、デビュー曲の「ヘイ・ジョー」とB面の「ストーン・フリー」、大出世曲の「紫のけむり」とB面の「51stアニヴァーサリー」、サード・シングルの「風の中のメアリー」とB面の「ハイウェイ・チャイル」が収録された初めてのアルバムとなった。現在ではそれらは『アー・ユー・エクスペリエンスト?』に追加収録されているため、本作の独自性は薄くなってしまったが、のちに『エレクトリック・レディランド』に収録されることになる「真夜中のランプ」のB面曲、「賭博師サムのサイコロ」は、ここでしか聴けないレアなナンバーだ。彼の最も美味しい楽曲群を、最も手軽に楽しめるという意味では、これ以上のアルバムはないと言っていいだろう。
01. 紫のけむり 02. ファイア 03. 風の中のメアリー 04. キャン・ユー・シー・ミー 05. 51stアニヴァーサリー 06. ヘイ・ジョー |
07. ストーン・フリー 08. 賭博師サムのサイコロ 09. マニック・デプレッション 10. ハイウェイ・チャイル 11. 真夜中のランプ 12. フォクシー・レディ |
● 最新リマスター
● カラーブックレット
● 解説・歌詞・対訳付